楽器の進化??発展??
楽器の進化・発展と言うことがありますが、この表現は正確ではありません。
なぜなら、楽器というのは、その時代の文化や求められる(生み出される)音楽、演奏される場所、その楽器の名手がいるかいないかによって変化するものだからです。
近代工業的な合理主義に基づくなら、現代の楽器ほど完成されたものはないでしょう。
しかし、現代の楽器では出せない音、奏でられない音楽があるのも事実。
それは、古楽器でも同じです。
楽器には、それぞれ役割というものがあります。
何でも出来る楽器というのは、ひとつも存在しません。
存在するのならば、他の楽器はいりませんよね。
だから、この楽器の方がいいとか、現代の楽器がどうとか、古楽器だからとか、どうでもいいことなんです。
そもそも、論じられるべきことではありません。
それぞれの良さを活かして音楽を奏でているのです。
そういう意味では、これからもどんどん新しい楽器が生み出されていけばいいと思いますし、逆に、古い時代の楽器がもっと認知されていくのも面白いと思います。
※リンクをクリックすると、もう少し長く視聴出来ます。