ゲーム音楽? クラシック? 音楽は高尚なもの?
ゲーム音楽なんてのはクラシック音楽と比べると、どうしても下に見られがち。
下の記事でも引き合いに出したゲーム音楽に芸術性があるか否か、クラシック音楽に劣るのか問題。
hiroshimoriyama.hatenablog.com
ゲーム音楽なんてのは俗物でしかないと。
そう鼻で笑うような傾向ってあるけど、敢えてその論調に則るとすれば、音楽なんてのは俗物でなければ価値はない。
どこかの偉い人が偉い人の為に音楽を書く。確かにそんな時代もあったけど、そんなのは長い音楽の歴史からすれば、ごくわずかな期間と地域に過ぎない。
より多くの音楽は民族的な背景から生まれた。
土着の神様だったり儀式の為に生み出されたものもあれば、人の感情や人生について歌ったものもある。
実は、クラシック音楽の発展も進化も民族音楽なくしてはあり得なかった。
音楽は高尚なものだと思っている人の為に、クラシック音楽に限っては高尚なものということにしてもいいけど、そのクラシック音楽だって俗物によって歴史を紡いできたのだ。
そう考えると、そもそも音楽が高尚なものだとしたら、もはや音楽には価値がないってことでもある。
俗物に支えられているからこそ今の音楽があるのだから。
そこに気が付かないうちは、音楽を正面から見れてないってことなんじゃない? なんて意地悪なことを思ったりする。
庶民が奏でたからこそ音楽は生まれ価値を持ったのだ、と簡単に断言は出来ないけれど、そういった面も濃くあるということは抑えたいところ。
そんなこんなでですね、偏った一つの評価軸であらゆる音楽を評価するのは無理があるし意味のないことなんですね。
ゲーム音楽にはゲーム音楽の良さがある。
数ある音楽の中でも馬鹿にされているであろうジャンルということで、今回はゲーム音楽を取り上げてみました。