ひろしコンフォーコ

ツィンク奏者が物知り顔であれこれ語ろうとするものの、ちっとも上手くいかないブログ。

優しくない世の中。優しくない自分。

世の中は厳しい場所。いつでも最高のパフォーマンスを求められ、常に最高速度で走ることを求められる。自分自身に対しても、それが正しい事だと大きな責任を課す。

 

それって必要なことなの?

最高のパフォーマンスを求めるのも理解は出来る。どんな業界だって、一定のクオリティを保つ事によって信頼を得るのだし、どんな相手に対しても最高のサービスや商品といった価値を提供する事が是とされているからだ。それは、概念的にも、おおよそ納得出来るものでもある。

しかし、最高のパフォーマンスを発揮する為に、常にプレッシャーが必要だろうか?

常に最高速度で走らねばならないのだろうか?

 

休息を取ることは悪いこと?

休息を取ることは悪いことか?と聞かれれば、YESと答える人は、ほとんどいないだろう。「休息が必要だ」「疲れたので休みたい」と言われると、どうだろう。

「自分に甘いやつだ」とか「身勝手な人だ」とか「みんな疲れてるよ」などと思わないだろうか。

 

なんで、みんな休まないの?

人間は休息を必要とするように出来ている。毎日、寝ずに仕事することは不可能だし、心身を休ませなければ体調を崩したりパフォーマンスが落ちる。これは、誰でも分かっていることだ。

でも、みんな休まない。ここのところずっと寝不足で…なんてセリフは、日に何度も聞くことがあるくらいありふれている。そして、その人の寝不足はなかなか解消されない。にも関わらず、休まない。

仕事の進捗状況などにも左右されるだろうけど、そんなボロボロの状態で働いて、一体、どれくらいの成果を上げられるのだろう。一日ゆっくり休んで、健康な状態で働いた方が結局は早く仕事が終わる、なんて事もあるんじゃないだろうか。

 

仕事が多い?仕事が遅い?

仕事が多過ぎるから休暇を取れないという事もあるだろうが、どれだけ仕事が多くても残業なんてのはしない方が良いと思う。仕事が遅い場合も同じ。終わらないからといって、いつまでも会社に残るのは良くない。

決められた時間の中で仕事を終わらせるのが原則。残業のせいで疲労が蓄積されて、翌日のパフォーマンスが下がるのなら、そんな残業は無意味だ。そして、エラい人たちも不必要な仕事をさせるべきじゃないし、時間内にこなせる仕事量に調整すべきだ。

残業の必要がなくなって、より良い状態でいつも仕事に臨めるなら、中長期的には残業せずともこなせる仕事量が増えるのではないか?

残業くらいでパフォーマンス落とすな!なんて言う人もいるけど、そういう人たちは、おそらく鉄人か自分のパフォーマンスが最低だということにも気が付けない愚か者だろう。

 

みんなで休んじゃえ!

みんな疲れている中で私だけ休暇を取るなんて出来ない!って人も多いと思うけど、だったらみんなで休んじゃえば良いんだ。仕事よりも身体の方が大事だし、みんなでパフォーマンス下がりまくって残業まみれで心中するよりも遥かにマシだ。

休息を取らないと心身の健康を害する。それを強要する会社や組織はあまりにも愚かだし、休息を取ると人に迷惑がかかるなんて思う人も、相当に愚かだ。

人間であれば、誰にだって休息は必要だ。それがないと、生命活動の維持さえも難しくなる。それなのに休息を取らないなんていうのは、生理現象を全て否定するのと同じだ。

 

出来ない時は出来ない

いくら一流の職人であっても、常に最高のパフォーマンスを発揮する事はとてつもなく困難だ。というより、ほとんど不可能だ。最高のパフォーマンスを求められても、出来ないこともある。

出来ない時にいくらやろうとしたって出来ない。その時に出来ることしか出来ない。休息くらいしか出来ることがない場合もあるだろう。そういう時は、休息を取るしかない。何をどう足掻いたって無駄だ。

それを世の中も個人も、なかなか認めたがらない。あまりにも、人に対しても自分に対しても冷たいじゃないか。

何も休息に限った話じゃないけど、いつも最高じゃなくてもいいじゃない。最高速度じゃなくても、ゆっくりでもいいじゃない。

もっと、優しく生きてこうよ。